「行ったね」 愛沢ちゃんと樹が恋人繋ぎをしながら帰っていく姿をみながら、鈴木ちゃんはそう言った。 「そうだね。そろそろ始めようか」 俺がそう言うと鈴木ちゃんが、 「うん」 とにやりと笑いながら言った。 俺たちが話したかったことは初デートの日のこと。 俺たちは愛沢ちゃんと樹のデートを尾行する。 俺は正直尾行しなくてもいいんじゃないかと思ったけど、鈴木ちゃんが愛沢ちゃんのことが心配だと言うから仕方がなく尾行することになった。