もしかしてっ...。 私はそんなことを思いながら後ろを振り向いた。 すると私の顔の前に一ノ瀬くんの顔があり、私は慌てて前を向いた。 危なかったっ...。 もうちょっとで唇が触れちゃうとこだった...。 私がそんなことを思っていると後ろから、 「ちょっと樹!なんで私と話してる途中に何処か行っちゃうの?!」 と怒った声が聞こえてきた。