すると一ノ瀬くんは、

「窓側から一列目の1番前だった」

と言った。


えっ...。


すごい遠いじゃんっ...。


近くになれないとしてもそんなに遠くなくてもいいじゃんっ...。


私はそんなことを思ってしまった。


すると一ノ瀬くんが私に、

「約1ヶ月間ありがとう。珍しくすごい楽しかった」

と言ってきた。


私も一ノ瀬くんに、

「こちらこそ約1ヶ月間ありがとうございましたっ...。迷惑かけてばっかりだったけど、すごく楽しかったっ...」

と一ノ瀬くんとちゃんと目を合わせながら言った。