私はそれには耐え切れられず黙ってしまった。 すると聞こえてきたのは一ノ瀬くんの大きなため息。 私はそれを聞いて確信した。 あぁっ...。 嫌われたなっ...と。 するとそのとき一昨日のことを思い出した。 一ノ瀬くんが西園寺さんのことを好きと言ったこと。 私はつい一ノ瀬くんに、 「私のこと気にするんじゃなくて、好きな人のこと気にしなよっ...」 とボソッと言ってしまった。