すると一ノ瀬くんが、 「また具合悪くなったら言えよ?」 と言ってきた。 「うっ..うん、ありがとうっ...。じゃ、じゃあ私トイレ行ってくるねっ..!ばいばいっ..!」 私はそう言い、逃げるように教室を出た。 後ろから奈緒の声が聞こえたけど、私はそれを無視してトイレに向かった。 個室に入ると私はトイレをするんじゃなくて、壁に寄りかかって大きなため息をついた。