やばいっ...!


一ノ瀬くんに気づかれるかもっ...!


私がそんなことを思っていると西園寺さんの、

「え〜?気のせいじゃない?あっ、ほら!もうHR始まるよ!」

という声が聞こえ、そのあとに保健室のドアが閉まる音がした。


保健室は私1人だけになり、静かになった。


気づくと私の目には涙が溜まっていた。


一ノ瀬くんが好きになった人...。