一ノ瀬くんは私をベッドに座らせ、体温計を持ってきて私の前に立った。 「はい」 一ノ瀬くんはそう言いながら私に体温計を渡し、私がいるベッドから出てカーテンを閉めた。 一ノ瀬くんが私のベットから出てカーテンを閉めた理由は、体温計で熱を測るときに、制服のボタンを2、3個外さなきゃいけないから。 だから一ノ瀬くんは気を使って出てくれた。