授業が終わるとすぐ奈緒が私の席にやってきた。


「若菜!新しい席どう?私は普通に良かったよ!」

奈緒がそう言った。


そりゃ、奈緒は友達が多いからどこの席でも大体いいでしょ。


私は全然友達がいなくて、いるのは奈緒ぐらいだ。


「最悪だよっ...。話せる子いないしっ...」


「頑張って話しかけたら?ほらっ、若菜の前の子前話してみたんだけどいい子だよ?だから話しかけな?」