「ん…?」

次に僕が目を覚ましたのは壁一面真白な部屋のベットの中だった。
体を起こすと正面のドアから焦った顔で白衣を来た医者らしきおじさん達が数名駆け込んで来た。

僕は焦った。
ここはどこだ?
僕は何があったんだ?
僕は今から何をされるんだ?
人体実験か!?

僕が酷く混乱しているとおじさん達の1人が
「やっと目を覚ましたね。明内光くん。怖がらないでくれ。私の名前は渡瀬だ。この渡瀬病院の委員長。記憶にないかも知れないが君は先程君の通う高校で倒れたんだよ。」

…病院?僕はぶっ倒れたのか?何か発作でも起きたのか…?まだ高校生だぞ!?1日3食8時間睡眠守ってたんだけどな…

また僕が混乱した表情を見せたの渡瀬さん話を再開した。

「君はね。何故倒れたかと言うと,その…ショックで倒れたんだ。
大変言いにくいんだがね、君は…石化病にかかっているんだよ。」

「は…?」

思わず声が出てしまった。
石化病!?この僕が!?だって患者は世界的に見ても千人程しか居ないのに…?

「本当ですか!?でも僕の体どこも足になんか…」

そう言って目線を下に落とした…

「あ…」


僕の左手は石になっていた。
途端に僕はもう長くは無い事,つまりもう直ぐ死ぬのだと知った。テレビで言ってた。石化病は不治の病だって…

「ぼっ僕、死ぬんですか…?」

分かっているのに聞いてしまう。

「言い辛いんだか…もう長くは無い。進行度にもよるがおおよそ1年程で死に至る病気だ。でも自分や周りを責めないでくれ。これは先天性でも感染性でも無く誰でも起こり得る病気…あっ明内くん!?」

僕はまた死への恐怖とショックでまた意識を失ってしまった。