教室に戻ると美琴達が「遅い〜!!」と私を待ち構えいた。



「ごめんごめん!」



「もうー!生成はマイペースなんだから!!」


「美琴!そんなこといってられんよ!!生成来たから早く校庭いこ!!」


ゆりぞーとまりりんが私と美琴の腕を引き歩き出す



校庭へ行くとすでに多くの生徒達が集まっている。


「あ、そういえば告白イベントがあるらしいけど、まりりんは遠山先輩に告白とかしないの?」



ふと思ったことをまりりんに尋ねると


「はぁ…。」


やれやれと言った様子でまりりんが私を見る。


「あのねぇ、生成?遠山先輩は付き合いたいとかそういう次元じゃないわけわかる?もう!!拝めるだけで幸せ!!眼福!付き合うなんておこがましい!!てかファンクラブ会員はぬけがけ禁止ってルールだから!!」


急に饒舌になるまりりんに圧倒される私。



「え?ちょっとまって?」



まりりんの言葉に美琴とゆりぞーが手をあげて喋り出す


「え?ファンクラブ会員ぬけがけ禁止なの!?」


「え?そうだよ?当たり前じゃん」



「いやいやいや!うちら聞いてないし!てかなんならぬけがけするつもりでいたし!付き合えるなら付き合いたいし!」



「はぁ!?ダメに決まってんでしょうが!!!皆の遠山先輩なんだから!」



ムキになりまりりんが身を乗り出す。



皆の遠山先輩て…。そんな某少女漫画みたいなことが実際にあるとは。



呆気に取られる私を他所に3人はギャーギャーと言い合いをしている。




『えーそれではこれから後夜祭を始めます。』



アナウンスと共に校庭の中心に置かれたキャンプファイヤーの組み木に火が灯される。



「ちょっ3人とも!始まったよ!」


私の声に反応した3人は


「うわぁー!すご!」


さっきまでとは別人のように盛り上がっている。



さすがです、あなたたち。




「キャンプファイヤーバックに写真撮ろ〜!」ゆりぞーの提案に終始私たちの撮影会が始まった。