生徒会に入ると人は誰もいなかった。



部屋から見える校庭では後夜祭で行うキャンプファイヤーの準備が始められている。




「はぁ〜…終わっちゃうんだなぁ。」




本当にあっという間だった。



楽しすぎて時間が秒で過ぎていって、



「もっかいやりたいなぁ」



窓の外を見ながらボソッと呟くと



ちょうど生徒会のドアが開いた




やばい!独り言喋ってる変なやつだと思われる!!


恐る恐る開いたドアの方を見ると



「あれー!きなっちじゃん〜!」



そこにはイッチーと朝陽くんがいた。




「あ、良かった2人で」



知ってる人で良かったという安堵…



「羽柴、1人で何してたんだ?」



朝陽くんたちが近寄ってくる



「いやぁ〜もう文化祭終わっちゃうんだなぁって思って窓の外見てた!」



「いやぁそれな!?まじ共感!」



いつものハイテンションでイッチーが共感してくれる。



「確かにな、でも俺らはあと2年あるべ」



「おう!来年はもっとバンド上達させて今日よりすげー音楽やろうぜ〜♪」



ノリノリなイッチーに朝陽くんは「あぁ」
と嬉しそうに笑う




はぁ〜、、カッコいい。


ヤバい、好きって確信したことによって朝陽くんがキラキラ輝いて見える。


何これ恋の魔法ですか!?



1人心の中で感情爆発しそうになる。



「そういえばさキャンプファイヤーで告白イベントやるらしいよ〜♪」



「え、そんなのあるの?」




「きなっち実行委員なのに知らんかったんかーい!」



「知らんかった!」



「今日のライブでオレに惚れた子が告白してきたらどーしよ!!」



「…あるといいな。」



イッチーの肩にポンと手を置く朝陽くん。



「えっなにその反応。おい朝陽〜!」



ポカポカと朝陽くんを叩くイッチー。



「お前はいいよなぁー!きなっちがいるからよぉ〜!!!」





!!???



おい!イッチー!!!おめぇなに言っとんじゃ!!!




「は?どゆことだよ!」




「隠しても無駄だぞ!朝陽がきなっちといい感じなのオレ知ってるんだからなぁー!写真の朝陽照れてたし🙄」





「写真…?」