生徒会室にいったあと朝陽くんは私の教室まで着いてきてくれた。



「ありがとう!つきあってくれて!」



「おう」


教室の入口で話していると「あー!朝陽くんだー!」と美琴たちが寄ってくる。



「生成とどこ行ってたの~?」



「ちょっと逃走してた(笑)」



「なにそれ~(笑)」



美琴たちも一緒に立ち話をしていると「見つけた~!朝陽いいいいいい!!」とイッチーが廊下をもうダッシュで走ってきた。




「おいお前!なに悠長にしてんだよ!俺達がどんな目にあったと思って…あ、きなっち!」



「やほー!」



「なになに?4対1で合コンしてたん?ズルいぞ!あ、はじめましておれ樹っていいます!イッチーってよんでね♪」



相変わらず一人で賑やかなイッチー。


そのイッチーの後からこの間の軽音部男子2人も走ってきた。


「おーちょうどいいわ。紹介すんね、今来たこの異常に背がでかいのが響で、その横にいる眠そうな顔してるのが織田。俺のバンド仲間。」



「ちゃっかりクラスも一緒なんだ~よろしくね~」



「いや眠そうなのは顔だけでめっちゃ夜更かしするからね俺。」



「織田~スベってるぞ~!」



すかさずイッチーがいじる。



「じゃあじゃあ!きなっちもお友達紹介してよ~」



「おけー!えーとまずこの化粧濃いのが美琴で、」


「おい!否定できないけど!」



「この背が高くてショートカットなのがゆりぞー!」



「ゆりっていうからゆりぞーでーす」



「で、この女子力高そうなのがまりりん!」


「よろしく~♪」


「美琴にゆりぞーにまりりんね!把握!」


何か私の友だちと朝陽くんの友だちが仲良くなるなんて嬉しいなぁ。


そう思って朝陽くんをちらっと見ると朝陽くんと目が合ってお互い笑い合う。



朝陽くんも同じ気持ちだったらいいな。