「あの……………
俺と和花………。
付き合うことに…………」

そこまで言ったところで………

「あぁ~
聞きたくない~!!!!!」と

ごね出したお義父さん。

もう~!!!!

「ちょっと、お義父さん。」って文句を言おうとした私を止めて。

「俺に言わせて。」って……。



「クマさん…………ごめん。
和花を、俺に下さい。
一生かけて、大切にします。」って……

お義父さんに土下座したの。

さっき、祥ちゃんの覚悟は聞いたけど…………

そこまで真剣に考えていたことに驚いた。

「……………………………。
祥太、頭を上げろ。
やるもやらないも………お前達二人とも俺の大切な家族だ。
ただ………和花が俺以外の男のものになるのは…………
父親としては淋しいけど…………。
何処の馬の骨か分からん男にやるより
祥太のところにいった方が幸せになるのは分かってる。
オヤジとしては…………やっぱり嫌だが…………。
祥太の幸せも大切だから……………。
認めてやる。
けど…………手は出すなよ!!
まだ高校生だからな!!」って……。

「お父さん、男前。
大好きよ。」

お母さんがヨシヨシって宥めながら。

「和花……良かったね。
祥太、幸せになるのよ。
でもお父さん。
………二人がくっついて良かったのよ。
だって和花も祥太も、ずっとここに居るんだから。
一生、この家族のままよ。」って。