「ねぇ、成功するように作戦考えよう!
響も和花が大切なら、協力してよ!
………………だったら。
響、和花と付き合おう!!」

「「へっ??」」

二人して、変な言葉でハモってしまう。

響と付き合う??

響と~?!

「「ちょっと夏生、何言って………」」

再び二人でハモっていると。

「もちろん、本当に付き合う訳じゃないよ。
噂を流すの。
今、和花には色々な噂があるでしょう?
山本君とか先輩とか………。
でもどれも真実味がなくて、祥太先生も心配しないじゃない。
だ・か・ら!
幼馴染みの響で噂を流すの!
さすがにあり得そうで、心配して………
和花を女の子として、意識するかもよ。
ねっ、良いアイデアでしょう?!」

お母さんみたいに、マンガや小説の読みすぎだとは思うけど………。

このまま諦めて、留学するより良いような気がする。

「う~ん……………。」

渋い顔の響に

「ねぇ響。
私の彼氏………ダメ?
成功する自信がないから………
巻き込んじゃったら申し訳ないんだけど。
頼めるのって………響だけなんだよね………。
告白しないと、留学出来ないし。
でも、このまま告白しても
祥兄ちゃんの視界には、入れずに終わりそうだから………。
夏生のアイデアは無謀だけど。
やるだけやってみたいんだぁ…………。
……………お願い!!」

両手を合わせて、お願いすると。