あっ、そうだった!

夏生!!!!!

「藤堂は本気でお前の事を心配してる。
今も裏庭で………祥太をしばいてた。
まぁ教師に拳を入れるのは、どうかと思うが…………。
それだけお前が大切だってことだ。」と………。

しばく??

拳を入れる???

もう訳が分からない単語が飛び交いすぎ~!!!

プチパニックになりかけてる私に。

「兎に角、和花の恋を
誰も反対してないってことだ。
『叔父と姪だから』って………悩んでるみたいだけど。
そんなのは、大丈夫だからな!
ただ俺は……
教師と生徒の恋愛は容認できない。
卒業したら、いくらでも応援してやるから
留学したらどうだ?
それに、1年留学してる間に。
アイツも和花のいない淋しさと大切さに改めて気づくだろうし。
その方が、成功のチャンスが増えるぞ。
卒業したら、猛アタックしろ!」

う~ん……………。

………………………確かに……………。

…………でも………………………そうなのかなぁ…………。

考え込んでる私に。

「まぁ、まだ打診の段階だからゆっくり考えろ。
因みに、夏生は行くつもりだからな。
どちらにせよ、友達と一緒に留学できるチャンスなんて
今しかないからな。
楽しい留学は、できると思うぞ。」

夏生も一緒かぁ。

本当は、卒業してから留学するつもりだったんだよねぇ~

どうせ告白も出来ない恋だし。

認められない恋だから。

……………………諦める為に………。

それに

いつかお兄ちゃんにお嫁さんが出来たとき、側で祝福なんて

出来ないもん。

私の気持ちを隠して、笑顔で家族のふりをするなんて………辛すぎるから……。

卒業して、その時が来たらするつもりだった。