入社から1年経ち、ユミは限界だと退社。
「さくら。ごめんね。私もうムリだよ…毎日毎日残業で、やってもやっても認められないし、私会社辞めるよ…」
「はいぃ?!まじで言ってんの?うそでしょ…でも…ユミがそう決めたのなら仕方ないよね。わかったよ。」
まさかの私が1人残る。まだまだ作成途中で、今後は私が1人でやり上げる。
そうは言っても、それだけが仕事ではない。3課配属してから、現場の人の配置を回せるようになっていた私は、社員、パート社員、派遣社員。総勢20人程を扱うようになっていた。
今日はこの工程に入るように。と、毎日指示しながら…不良品のような物があれば、全て報告をもらい、何とか良品にできないか、製品にヤスリをかけ、手を加えたり。寸法がズレてくると、機械のプログラムに寸法を入力したり…さすがに刃物の交換はクソ厳しい主任に依頼する。交換した後の寸法の調整は私が行う。その間機械が停止するわけで、その間の従業員への指示も怠らない。