苦労年齢

毎月どこかのメーカーのキャンペーンが入る。その準備に毎日忙しい。菊田さんから教わったことを振り返り、今月も売上トップを目指す。
メーカーとの打ち合わせは、店長無しで1人で出来るようになっていた。
すでに、売りたい軸となる商品は決まっている。だいたいそのメーカーのメインブランドだが、その中でも新商品は常に売っていかなくてはいけない商品だ。
「さくらさん、頼みます~どうせ売らないといけない商品なんで、大量の発注お願いしたいです~」
メーカーは商品発注してもらう事が目的だ。
私は発注したからには、店に在庫を抱えるわけにはいかないから、売らないといけない。
「じゃあ、BCの入店数増やしてくれます?それから、サンプルどれだけ入れてくれますか?」
こんな風にお互い交渉だ。
「わかりました。入店数少しかもですが、調整します。サンプルも大量に入れますので、1番目立つトップの売り場ください。」
「わかりました。サンプルも商品と一緒にラッピングしたいし、あそこのトップの売り場に陳列するなら、人手がいりますので、予定調整してラウンダーさん手配お願いしたいです。」