ヒデとの繋がりは確信してあったのに、お互いタイミングが合わず、付き合う事はなかった。いずれ結婚するであろう。と、お互い想いあって居たのも事実。不思議な関係だった。お互いわかっていた。身も心も帰る場所があると。
「しっかし、お前ら何だかんだ仲良いよな~。とっとと、落ち着いたらいいじゃん!」
「いいの~!うちらのタイミングいろいろあんのー!」
なんて、ヒデの友達も、私の友達も、共通のよく行くお店のオーナーからも。
いつも口を開けばそんな感じ。
なのに、私はヒデを裏切った。
これは確実に裏切り行為だ。私の突然のデキ婚。
誰と付き合おうが、最終的には結局ヒデだ。と、いう自信があったから、いろんな人と付き合って、自分を磨き、私の帰る場所へ行くつもりだった。それなのに…。