当時のエリアマネージャーいわく、とりあえずバスで片道1時間で通勤させ、後に、私を引越しさせて永住させるつもりで、転勤させたいと考えていたようだ。
化粧品担当のマネージャーの候補としてだとしたら、凄く有難い話だ。むしろ、すぐに引越しありの転勤でよかったのに。とも、思う。
もし、その計画通りだったら、全てが全然違った形になっていたのだろう。
ある日、
「さくら、帰りのバス何時だっけ?」
エリアマネージャーから言われた。
「えっと、21時45分ですよ」
「俺大通りに車回すから、みんなより早く店でな!バス停と反対方向だろ?だから、一足先にすみません~って言って早く店出な!いいか?」
「…えっと…えぇ?なんで?私バスですし…」
「俺の車で帰った方が早いだろ!」
「いや、マネージャーの家と全く逆方向ですよ?むしろ、私の場合、県またいでますから。マネージャーなんて家まで、20分じゃないですか!なんでわざわざ?私はバスで帰ります。」
「いいから!たまには俺だってドライブくらいしたいだろ!」
「…はぁ…なぜに?」
「もぉ!みんな来てしまうだろーが!早く準備してこいよ!俺車回してくるから!」
「…あ、はっ、はい。…わ、わかりました。」
ーーーえ?なに??意味わかんない。1時間マネージャーと一緒?2人で?え?最悪…もぉ行っちゃったしーーー