「先輩!私、手術成功しましたよ!このお守りが役に立ちました!」 私の言葉で全てを察知した先輩は私を抱きしめて、ただこれだけを言った。 「おめでとう」 ただ、それだけなのに。それだけで心臓の鼓動が速くなる。 腕に力を込めて、これでもかと言うように私を強く抱きしめる先輩。 私も先輩に応えた。 だけど、私は報告だけで先輩に会いに来たわけではない。