「では、お父さん、お母さんお話をするのでこちらへ」


「また後でね」


「うん」



先生がお母さんとお父さんを連れて病室を出た。

静かになった室内で、右手に何かを感じて布団から出してみる。



「…あ…まだあった…」



先輩から貰ったお守り。
手術、成功していたらいいな。

そんな事を思い、夢の世界へと入り込んだ。