「あ!あなた!志乃が目覚めたわ!」 「志乃!大丈夫か!?」 「私先生を呼んでくるわ!」 お母さん…?お父さん…? なんだか、耳に違和感を感じた。 包帯でぐるぐるに巻かれているけど、何かが聞こえた。 お父さんの口の動きで何を言っているのかが分かる。 「志乃!分かるか?お父さんだぞ?」 心配そうに話しかけるお父さん。 「大丈夫…」 力ない声でお父さんを安心させる。