「じゃあ、今から全身麻酔するから安心して寝てね」 「はい」 看護師さんの言う通り、全身麻酔をかけられると一気に私に睡魔が襲ってきた。 先輩に……会いたい…な……。 夢を見た。 自分から離れたくせに、先輩の事を見かけるとなんだか追いかけたくなって先輩の元へ走る。 だけど、周りは真っ暗でただ見えるのは足元に映る薄暗い長い道のり。 『待って…っはぁ…はぁ…待って!!』