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外はまだ明るかった。
「涼ちゃんだけがこんな大怪我負って、本当にバカだなぁ」
「光希、笑い事じゃないぞ。
もうすぐで迎えが来るから、我慢しろよ瀬野」
光希くんは瀬野の様子を見て笑っている。
けれど悠真くんは真剣な表情だったため、一体瀬野がどれほど危ない状況かわからない。
ただそんな瀬野は、先ほどから私にくっついて離れようとはしない。
「あの、瀬野…」
「今は何も聞きたくないよ」
迷いの末に口を開こうとしたけれど、彼に制されてしまう。
「瀬野がここまでバカとはな」
「バカはひどいなぁ」
だいぶ傷が痛むようで、少し息の荒い瀬野を見て笑ったのは雷霆の総長で。
敵対視していたはずだというのに、いつのまにか仲間のよう関係性になっていた。
「バカだろ、こんな怪我する必要なんてなかったのに」
「えっ…」
その言葉に思わず顔を上げる。
雷霆の総長と目が合い、そして笑みを浮かべられた。



