愛溺〜偽りは闇に堕ちて〜




「もう今日はたくさん食べて語って、ストレス発散しようね愛佳ちゃん!」

「う、うん…ありがとう」
「早速ピザの注文決めようよ、どれがいい?」

「どうせ今日来てるみんなの分頼むんだ、わざわざ選ばなくてもいいだろ。一通り買うのだからな」

「さすが悠真っち太っ腹!」
「え…悠真くんが全部払うの?」

「実は悠真っちの実家がすごい金持ちで、色々よくしてくれてるんだ〜。金銭的な支援とか、僕たちが怪我した時の病院、医師の手配とかその他諸々!」


ニコニコ笑う光希くんに対して、呆れ顔の悠真くん。



「俺は色々大変だがな。色々と掛け合うの」

「そんなこと言わないでよ、悠真っちには本当に助けられてばかりだから感謝しかないから!」


満面の笑みでお礼を言う光希くん。

感謝されるのは悪くないようで、悠真くんは少し照れくさそうにしていた。


「じゃあ俺はポテトと唐揚げも追加で…」
「女の敵にはメニューを渡しません」

「はぁ!?そんなこと言うなのはさすがにひどいたろ!?」

「ほら、愛佳ちゃんも何か言っていいんだよ」
「え、あっ…私は、陽翔くんの女にはなりません…」


本当に興味がなかったため、ここはきっぱりと断っておく。