ご飯を食べ終えるなり、私も外に出かける準備をする。

ここ最近、初詣や近くのスーパーへの買い物以外は家でゆっくりしていたため、長時間寒い外に出るのには少し抵抗があった。


「地下室って寒かったっけ?」


服を選んでいる時、ふとそれが気になった。

この前はそこまで気にならなかったはずだけれど、念のため確認である。


「地下だから暖かいと思うよ、人口密度も高いからね。それに今日はあの大きい部屋じゃないから着込み過ぎたら暑いかも」

「え、どういうこと?」

「普段幹部のみんなはあの大きな部屋の奥にある、少し小さめの部屋にいるんだ。そこが定位置。

この間は俺たちが奇襲にあったからってことで、ほぼ全員あの大きい部屋で集まってたんだよ」

「へぇ、まだ部屋があるんだ」


確かに奥にまで視線は向けていなかった。