爽やかで優しい。
そんなイメージが強い瀬野だが、今は色っぽくて少し危なさも感じられる。
「ううん、気にしないで。じゃあ私もお風呂はいってくるね、ドライヤーも勝手に使っていいから」
とはいえそれは雰囲気だけ。
瀬野の性格からして危険とかないだろうと。
ここまで信頼しているのは人気者という肩書きがあるからなのか、わからない。
「洗濯物はまだ、か…」
洗濯機も止まりそうな様子はないし、止まったところで次は乾燥させるためまだまだ時間はかかる。
ここは素直にお風呂に入ろうと思った。
「……はぁ」
いつもはぼーっとしながらお風呂に入るため、長風呂になるのだが今日は違う。
瀬野がいるのだ。
あまり長風呂はよそうと思い、早めに上がる。



