「ヨシ、探検してきていいよ」と梨沙子はニッコリ誠司に笑いかける。

 「うっうん」と一瞬不安になったがすぐに子供のように部屋を探検し始めた。
 「ウワッすげ〜寝室が二つある〜シャワーとお風呂が別々〜コッチのお風呂は窓がデッカくて夜景がスゴネエ〜もう入る?うわーこっちは〜和室?」

 「誠司君はしゃぎすぎ本当猫みたい自分の匂いつけてまわっているみた、少し落ち着こ?コッチに来てシャンパン飲も?」とテーブルに置いてあったフルーツ盛り合わせとそこの横にあったウエルカムシャンパンのコルクをポンと抜きグラスに注ぐ。

誠司は梨沙子の隣に座り梨沙子も座りグラスを誠司に渡す。

 「「かんぱ〜い」」とグラスを合わせる。

 「「おいしい〜」」

 「食事した時のシャンパンも美味しかったけどコレもなかなか」と梨沙子は空になった2人のグラスにシャンパンを注ぐ。