なぜか浮かぶのは香菜の笑った顔。

怒った顔も悲しむ顔もたくさんみてきたのに。

思い浮かぶのは・・・自分の方を見て笑う香菜の顔。



「なぁ・・・香菜。俺は香菜を忘れたくないんだよ。」

忘れるのが怖いんだよ・・・」


そんな想いを込めながら海は目を閉じた。