「店長は?」
椿がいつもならいるはずの海が店にいないことに気が付いて凌駕に聞く。
「あー。今日は命日だから。休みなんだ。毎年この日は。」
凌駕が椿の方を見ながらそう伝える。
香菜が亡くなったのも、ジューンブライドで店が一番忙しい時だった。
椿はいつもなら海がいる店の裏口の方をちらりと見てから、心が痛んだ。
そのころ、海は一人墓地へ来ていた。
店からも近いこの墓地は高台にあって、店も見える。
海は大きな花束を持ち、階段を登って、香菜の眠る墓に向かっていた。
途中で景色に目を向けるとそこには店が見える。
こうしてこの場所へ来るのは何度目だろうか・・・。
椿がいつもならいるはずの海が店にいないことに気が付いて凌駕に聞く。
「あー。今日は命日だから。休みなんだ。毎年この日は。」
凌駕が椿の方を見ながらそう伝える。
香菜が亡くなったのも、ジューンブライドで店が一番忙しい時だった。
椿はいつもなら海がいる店の裏口の方をちらりと見てから、心が痛んだ。
そのころ、海は一人墓地へ来ていた。
店からも近いこの墓地は高台にあって、店も見える。
海は大きな花束を持ち、階段を登って、香菜の眠る墓に向かっていた。
途中で景色に目を向けるとそこには店が見える。
こうしてこの場所へ来るのは何度目だろうか・・・。



