「転ぶなよ」
「転ばないよ」
「お前ドジだからな」
会場の扉の前。
タキシード姿の海と、ウエディングドレス姿の椿。
海の左腕はしっかりと椿の不自由な右手を絡めて離さない。
「一人じゃないんだから。」
「知ってるよ。」
「体調大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
「具合悪くなったら言えよ?」
「うん。ねぇ。海」
「ん?」
タキシード姿の海が椿の方に耳を近づける。
「どうした?」
かがんで椿の話に耳を傾ける海の耳元で椿がささやく。
「転ばないよ」
「お前ドジだからな」
会場の扉の前。
タキシード姿の海と、ウエディングドレス姿の椿。
海の左腕はしっかりと椿の不自由な右手を絡めて離さない。
「一人じゃないんだから。」
「知ってるよ。」
「体調大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
「具合悪くなったら言えよ?」
「うん。ねぇ。海」
「ん?」
タキシード姿の海が椿の方に耳を近づける。
「どうした?」
かがんで椿の話に耳を傾ける海の耳元で椿がささやく。



