「じゃぁな」
「はい。おやすみなさい」
海がタクシーの窓から離れると、微笑む椿を乗せてタクシーが走り出した。
海は一人空を見上げた。
夜空をこうして見上げるのも久しぶりな気がした。
香菜。
きっとこれからも空を見上げるたびに香菜を想う。
でも、そっちの世界に生きたいとは思わない。
こっちの世界で、精いっぱい生きて、生き抜いたらそっちの世界に行くから。
その時は俺をほめてくれよ。
がんばったなってほめて、その頑張りで、俺を許してくれよ・・・香菜。
「はい。おやすみなさい」
海がタクシーの窓から離れると、微笑む椿を乗せてタクシーが走り出した。
海は一人空を見上げた。
夜空をこうして見上げるのも久しぶりな気がした。
香菜。
きっとこれからも空を見上げるたびに香菜を想う。
でも、そっちの世界に生きたいとは思わない。
こっちの世界で、精いっぱい生きて、生き抜いたらそっちの世界に行くから。
その時は俺をほめてくれよ。
がんばったなってほめて、その頑張りで、俺を許してくれよ・・・香菜。



