「そうなんですか？」
「そう。付き合い長いから。わかるんだ」
凌駕はそう言って笑った。
「行こう！高級肉買ってもらわないと」
椿の背中を押しながら凌駕は二人は海に追いつこうと歩き出した。

「椿ちゃん、痩せすぎだからいっぱい食べないと！肉だよ肉！」
「自分が食べたいだけだろ？」
そう言いながらも海も椿にたくさん食べてほしくて買い物かごに肉ばかり入れている。
「海鮮もおいしいですよ？」
椿の言葉にすぐにバーベキューセットの海鮮を手にする海。
「店長、椿ちゃんに優しいなー。」
すかさず凌駕が言う。
「ばか。お前はこれだろ」
そう言って海が凌駕に見せたのはシイタケだった。
「俺がキノコ嫌いって知ってるのに！店長、いじわるじゃないですか！」
そんな二人のやりとりを見ていて椿が「ふふっ」と声を出して笑った。

椿の笑いに海も凌駕も椿の方を見る。