「店長!暑い!」
凌駕が海に言い寄る。
「これでも空調、強くしたんだけどな」
そう言って店の空調を変えようとする海に凌駕が「違います!」と笑った。

「海、行きたくないですか?」
「はい?」
「椿ちゃん、海、行きたいよね~!」
凌駕が椿を味方につけようとする。
「お前、椿を味方につけるのは卑怯だぞ。」
「行きたいでしょ?」
凌駕に言われて椿は一瞬うつむいたものの、少し顔をあげて
「行きたいです・・・」
と返事をした。

まさかの返事に海も椿の方を見る。

「え?」
質問を投げかけた凌駕ですら驚いている。