ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

「えっ?ど・・どうして・・・?」
動揺している椿の隣に、海はどかっと横になり寝転ぶ。

そして目を閉じて大の字に両手両足を広げて寝転び、大きく深呼吸をした。

椿はそんな海を見ながら、本物かどうか確かめようと覗き込む。


「本物だよ。」
気配を感じた海が目を閉じたまま椿にこたえた。

「どうして・・・」
「心配すんだろ。電話。途中で切れるし。でもどこにいるかも分からないし。」
その時になり始めて椿は凌駕からの電話の時に海も隣にいたのだと知った。

「すみません。充電切れてしまって・・・。」
「・・・・そんなこったろうと思った。」
そうは思っていても心配だったことは海は言わなかった。