ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

「心配かけてんじゃねーぞ」

どこからか聞こえたその声に椿が体を慌てて起こす。

まさかここにいるはずのない人の声だ。


でも・・・

体を起こした椿の目に飛び込んできたのは・・・


ここにいるはずのないと思っていたその人物だった。

「店長・・・」

椿の木の向こうから、椿の方に向かって歩いてくるその人はほかの誰でもない。海だった。