ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

同じように香菜に言われたことがある。
「・・・ほんと似てるよ。お前。」
海がボソッとつぶやいた言葉に凌駕が微笑む。
「そりゃー兄弟ですからね。」
「だな。」

明らかに前よりも近くなった海と凌駕。
「早く連絡しろ」
海がぶっきらぼうに言うと、凌駕が「了解!」と携帯電話の液晶画面に触れた。


~♪
しばらく鳴らしてもなかなか電話に出ない椿。
その時間の分だけ凌駕も海も不安になる。

『はい・・・』
少しして椿の声が聞こえただけで二人の肩の力が少し抜けた。