『てかさ雪那、帰国すること誰にも言ってなかっ
たんだって?瑠子おば様には言ってると思ったら
知らなくて言ってしまったよ。』
「あ、忘れてたなぁ。言うつもりだったのに。」
『会いたがってたからまた連絡してあげてよ。』
「そうする。病院の事は考えておくよ。」
『あそこで働くのもいいと思うよ。発作の方は
春来おじ様が見てくれるし。まあ考えておいて』
そう言って電話が切れた。
佐那が言っていたことは後でよく考えるとして
今はとにかく荷物を片付けることにした。
考えてもそうすぐに答えが出るわけではない。
そう思ってキャリーはに入れた色々なものを
片付け始めたのだった。

