「じゃあ、今日の放課後一緒に帰ろう。今日は部活休みだから」

「本当!?クレープ食べに行きたい!」

少し寂しいなと姫が思っていた刹那、優が言った。放課後一緒に帰れるのはたまにしかないので、姫はパアッと一瞬で笑顔になる。

「大げさ」

クスクス笑う優に姫は思う。

本当は、「幼なじみ」としてじゃなく「彼氏と彼女」として一緒に帰りたいと。