舞の手を掴んだ姫を、優はそっと見守っていた。そして、そのまま服屋へと移動する。

「ほら、可愛い服いっぱいでしょ?どういうのが好みなの?」

高校生の女の子に人気のお店に姫は連れてきた。オシャレな女の子たちが大勢いて、服をあれこれ手に取っている。

「私、こんな服似合わないよ……」

そう言いながらも、舞はチラリチラリと服を見つめていた。姫は舞の本当の気持ちを見抜く。

「自分に似合うのか、自分にコーディネートする力があるのか、それが不安で選べないんじゃない?」

姫がそう言うと、舞の顔は驚いたものに変わる。そして、コクリと頷いた。姫の顔は真剣なものになる。

「オシャレ博士に任せて!舞ちゃんに似合うコーデをしてあげる!」

そして、優をパシリに使い、着せ替えが始まったのだった。

「舞ちゃんは背が低めだから、ストライプ柄がオススメ!ストライプ柄はすらっとしたスタイルに魅せてくれるし、Iラインが強調されるから視覚効果で背が低いと感じさせない!」

「は、はあ……」