ハルナとアリサは、カズオのことを「カズにィ」と呼んでいました。 二人にとってカズオは、兄的存在であり良き理解者です。 特にハルナは、温厚な性格で頼り甲斐のあるカズオを実の兄のように慕っていました。 暇があるとはカズオの部屋を訪れて、モノマネを見せてもらっていました。 そんな日々が続いていた、冬の始まりの頃でした。