「──"ウロボロス"、といえば分かりますか」 「!!!」 "ウロボロス"の言葉に大きく目を見開く男。 スッと目が座って、一言。 「…"再生"」 その単語に息をのむ。 言い残してショーケースに向かう店員の後姿を少し眺めてから後をついていった。 …忘れていた腕の痛みが、じわじわと、早くなった心臓の音と同化しておかしくなりそうだ。