「初めまして、如月 誠(キサラギ マコト)です。


共学は初めてなんで、仲良くしてくれると嬉しいです」




歯を見せて爽やかに笑う。

ただ笑っただけなのにクラスの女子どもはきゃあきゃあ黄色い声で鳴いていた。





ああ、五月蠅い。




「おうおう、女子どもは放っておいていいからな。

お前の席は窓際の一番後ろな」




担任までもが女子の五月蠅さに眉をしかめ呆れかえっている。

言葉に返事をし指定された席へ向かった。