「っ、喧嘩できるならさ!希光に入らない!?」
「希光に?…足手まといになるからいいよ、俺たぶんみんなより弱いし」
一瞬重くなった空気を払うように唯斗が声を張り上げる。
というかそう易々と他人を族に入れようとして大丈夫なんだろうか…。
自分がどれだけ喧嘩が強いかもわからないし、この三人に勝てる可能性も低いだろうからここは断っておく。
まぁ、夜に繁華街で気分転換に喧嘩をしに行った時、あまりにも雑魚ばかりで息抜きにもならなかった経験はあるけれど。
でもそれだけで俺がめっちゃ強いっていう証拠にはならないし。
「…ある程度なら俺たちで教える」
「え?」
「ほら!瑠衣もこう言ってることだしさ、一緒に活動しようよ」
どうしよう、断る理由がない。
