冷たくしないで、


改札を通って、周りを見渡す。

あ、いたいた。

見つけた先は周りとはかけはなれたオーラを放っていた。ものすっごく美人さんだからかな。

彼女はスマホを見ているのか私に気づいていない。だから声をかけることに。

「さき〜!」

「お、華奈!おはよう」

「おはよー。今日ちょっとさ、ヘアセットに時間かかっちゃってね、電車乗り遅れそうになったの。もう、ちょー危なかったんだからね!」

「はいはい。ご愁傷様です。そしてお疲れ様です。」

と、冷たい返事しかしない周りとかけはなれたオーラを放っているこの子は私の中学生からの親友だ。

鈴森咲-すずもりさき-っていうんだ。

そんな咲が呼んでいた華奈ってのは、私の名前。

そう、私は柊華奈-ひいらぎかな-っていいます。
遅れた自己紹介すみません。

ではでは、今から私達が通う高校に向けてしゅっぱーつ。