「ちょっと崩さないでよ!」

「かなこそ崩すなよ!」

「かな、崩してないもん!崩したのはるくんでしょ!嘘つかなくていいよ。今なら許すからっ」

ギラギラに光る太陽の下で小さな理由で喧嘩する私たち。

でも、何故か「はーるくん!ここさ、こうした方が良くない?」って普通に喋りかけちゃうのよね。喧嘩してるのに、

はるくんが無視してくれればまだよかったのに、「いいじゃんそれっ」って普通に返事するし。


「はるくん?顔に砂付いてるよ」

「あ、ほんとだ!えへへへへ」

「んふふふ、取ってあげるから動かないでね」

「ありがとっかな」

「どーいたしまして!」