そうこうしてるうちに、私の順番がきた。
「えと、柊華奈です。このクラスで素敵な思い出が沢山作れたらいいなと思ってます!1年間よろしくお願いします!!」
はるくんの真似をして最後にとびきりの笑顔をした。
これで最初の印象は、怖い雰囲気が漂ってる人じゃなくて、明るい人になったかな。
教壇から自分の席に戻る合間にはるくんをチラッと見た。
窓の外を見ていた。
全くこっちを見ない。
ほんとに私の事嫌いなんだな。顔も見たくないぐらい嫌いなんだな。
こんなんで昔みたいな関係に戻れるのかな…
彼女になりたいっていう高望みはしない。せめて、友達に戻りたいだけなのにな…