夏の風物詩である蝉の鳴き声に勝つ子供たちのたくさんの笑い声。

ギラギラに光る太陽のしたで、はしゃぎ回る子供たち。

それを愛おしそうに見守る母親たち。

そんな幸せに満ちた公園には、男の子と女の子の幼馴染がいました。

毎日のように一緒に遊んで、毎日のように一緒に昼寝して、毎日のように一緒にご飯を食べて、毎日のように喧嘩する、兄妹のような2人。

そんな2人は砂場でお城をつくっていました。

今日もどっちが崩したかという理由で喧嘩をしていました。

数分の間、2人とも何も言葉を発っさずもくもくとお城をつくりなおしていました。

でもこの2人はお互い謝りもせずまた、笑いあって、協力しあってお城をつくりなおしていました。

謝らないのはまぁどうかと思いますが、心が通じ合っているんでしょうね。

嘘をついても、秘密にしてても、なんでも見抜ける2人だから。

心配させたくなくて体調が悪いことを言わなくても、嫌なことがあってすぐ相談しなくてもすぐバレるらしい。

だってほら、また泣いてる。

相談してるのかな。

まだ幼いのに。

子供は子供らしく頑張ってるんだね。



そんな小さくてかわいい幼馴染のその先の恋物語。