冷たくしないで、


咲の席ははるくんと席が前後だった。

「さきぃいいなぁ」

「ん?何が?」
と、なんのことか分からないのか、きょとんとしている。

「はるくんと席が近くて」

「あぁ、そういうことね。私はやだわ。あんなうるさいところ。騒ぐんなら別のところでやってほしいわ。」

はるくんの周りを取り囲んでいる女子の皆さんが凄く邪魔みたい。

はるくんを見たくても、女子の皆さんが多すぎて見れなかった。

ま、まぁ、ちょっと、ちょっとだけね。邪魔かも。

くねくね体を動かして頑張ってはるくんを見ようと頑張ったが、なかなか見れない。

見れたと思ったら、すぐ女の子に隠されちゃう。