冷たくしないで、


そんなことを考えていると

「華奈?なにそんな所で突っ立ってんの?座席チャックした?」

と、咲の言葉が降ってきた。

私、結構考え込んでたみたい。咲のおかげで現実に戻ってこれた。


黒板に貼られている座席表を見に行く前ににはるくんの席をチェック。

ど、ど真ん中か。

五十音順だと絶対隣になれないんだよね。瀬戸の”せ”と柊の”ひ”だから。

座席表を見ると案の定五十音順に割り振られていて席は離れていた。

自分の席に鞄置いて、咲の席に向かおうとしたが、咲がこちらに来るのか体を向けているので自分の席で待つことにした。